愛知県外堀囲まれる 東日本大震災放射性廃棄物処理
これまで受け入れないとしていた自治体が続々と受け入れに転じているようだ。
大阪・静岡・神奈川などで受け入れが始まると、最終的に愛知県で受け入れなかったとしても汚染拡大の影響を避けられなくなるのでは?
更新:2011-12-20 21:17:26
2011年12月20日 毎日新聞 東京夕刊
東日本大震災:神奈川県、がれき受け入れへ 県内3政令市と協議
東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)の処理問題で、神奈川県が県内へ受け入れる方針を固めた。20日午後の県議会本会議で黒岩祐治知事が表明する。受け入れ態勢の詳細は決まっていないが、一般廃棄物の処理場を持ち、受け入れを検討している3政令指定都市(横浜・川崎・相模原)と協議するほか、県の産業廃棄物処分場などの利用も検討している。
黒岩知事はこれまで、一般廃棄物の処分場を県が持っていないことなどを挙げ、「受け入れると言いたいが、(放射性物質を含む)下水の汚泥焼却灰でも受け入れに抵抗がある中、現状はそうはいかない」と否定的な見解を示していた。
東日本大震災のがれきはこれまで、首都圏では東京都が受け入れている。【北川仁士】
12月8日(木)0時0分配信 読売新聞
がれき受け入れ大阪府会議、傍聴者騒ぎ中止に
東日本大震災で発生したがれき処理の受け入れ指針策定のために大阪府が7日に開いた専門家会議が、受け入れに反対する傍聴者が発言を繰り返したため途中で打ち切られた。 松井一郎知事は同日、一般傍聴を中止してテレビ傍聴に切り替えることを検討する、とした。
府によると、この日約50人の一般傍聴があり、うち5、6人が「健康被害が出たら、どう責任をとるのか」などと発言。座長の制止や退席要請も無視したため、2時間の予定だった会議は約1時間で中止された。
同会議は放射線の専門家ら4人で構成。助言を踏まえ、府が年内にも指針をまとめる。
受け入れに慎重な自治体は多いが、松井知事は「日本中で被災地を支えないといけない。安全性を証明して(市町村に)理解してもらうしかない」と、前向きな姿勢を見せている。
最終更新:12月8日(木)0時0分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111208-00000001-yom-soci
2011年12月15日 asahi.com
がれき 3年間1.5万トン
東日本大震災で発生したがれきの受け入れ問題で、島田市が岩手県大槌、山田両町のがれきを受け入れる方針が明らかになった。24日にも桜井勝郎市長が記者会見を開いて表明する見込み。3年間で1万5千トンを受け入れるという。
◇市長、24日にも表明
大槌、山田両町で発生した木材の廃棄物は14万4千トンにのぼる。岩手県はこのうち、12万2千トンを県外で処理してもらいたい考え。川勝平太知事はこのうち、県内の自治体に計600トンを受け入れられないかと協力を要請しており、島田市の受け入れ量はこの25倍にあたる。
県廃棄物リサイクル課や同市環境課によると、市はまず10トンほどの柱や角材を受け入れて、放射性物質の濃度が国の基準以下かどうかを確認する。確認が取れれば、1日あたり20トンを年間250日間にわたって処理する方針で年間計5千トン。これを3年間続けるという。
島田市伊太にあるごみ処理施設「田代環境プラザ」の処理能力は、二つの焼却炉で1日計148トン。現在は1日あたり100トンほどを処理しており、余剰分をがれき処理に充てる。また、焼却灰は同市阪本にある最終処分場へ埋め立てる方針で、こちらも余力があるという。
県は10日に開いた全市町を対象とした説明会で、処理方法を説明した。対象となるがれきは柱や角材などの木材に限定。(1)現地で廃棄物から木材を選別する時(2)漁港や駅でコンテナへ積み替えた時(3)県内に到着した時の3段階で県が放射性物質を検査し、安全性を確認するとした。
島田市はさらに環境省のガイドラインに沿って、がれきを焼却した際に発生する排ガスと焼却灰についても、検査をする予定。今後の住民との話し合いによっては、他の段階でも計測を増やす可能性があるという。
市は13日に自治会の代表者を集めた会議で、受け入れに理解を求めた。焼却施設のある伊太地区の代表者、佐藤博海さん(73)は「被災地の復旧・復興のためには、前向きに考えて協力するのがいいのではないか」と話す。
今後は、県と岩手県が処理の委託契約を結び、実際にがれきの受け入れは年明け以降になる見通し。
県廃棄物リサイクル課は「島田市がこれだけ多くのがれきの受け入れを表明してくれたのは、うれしい限り」としている。
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