江南市にお住まいのお母さんが、要望書のテンプレートを作ってくださいました。
よろしければご自身の言葉に置き換えて使ってくださいとのことです。
【ダウンロード】 youbousho_tmp01.zip
?放射能汚染拡大防止と子供たちの安全に関する要望書?
議員の皆様には、日頃より 市政にご尽力頂き、深く感謝申し上げます。
私は に住む と申します。
震災、原発事故に大変不安を覚え、日々情報収集に努めております。
私が今回お願い申し上げたいことは2つございます。一つ目は、放射能汚染をこれ以上拡大させないように、
1)被災地の瓦礫を愛知県に持ち込まないようにして頂きたいこと、
2)放射能を含んだ汚泥や、腐葉土、家畜の糞を使った肥料の流通を止めて頂きたいこと、です。二つ目は、子供たちが本当に安心して安全に遊んだり、学んだりできるように、学校や保育園などで、こまめな放射線測定をし、数か所で土壌調査をして頂きたいのです。
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一つ目について
================================-1- 被災地の瓦礫について
4/23に村井宮城県知事と大村愛知県知事が会談をし、瓦礫受け入れ、年間15万トン処理が決定しました。「放射能汚染されていないものに限って」というものです。私はこれに強く反対しています。
理由といたしまして、
(1) どうやって汚染を見分けるのか、非常に難しい。
(2) 普通に焼却処分できるごみはクリアランスレベル(10μSV/年以下)であらねばならず、そうでなければ放射性廃棄物扱いとなり、厳重管理が必要である。
(3) 焼却炉が高い放射能汚染に晒される危険があり、一旦汚染されてしまうと二度と一般焼却として使えなくなるばかりか、その解体も大変になる。
(4) 環境省は焼却炉についている「バグフィルター」によって、放射性物質が取り除かれ問題ないとしていますが、バグフィルターは万能ではありません。バグフィルターはあくまで粉塵やばいじんの濾過装置であって、放射能除去装置ではありません。電気集じん機にくらべ相当に扱いにくいのがバグフィルターです。それは排ガスを通す速度と関係があって、電気集じん機を通る速度が一秒あたり一メートルに対し、バグフィルターの場合は一メートル通すのに一分かかるのです。電気集じん機は静電気の原理を応用したもので、ばいじんをイオン化させ、その粒子をマイナスの電極に吸着させるのですが、クーロン力(1アンペアの電流が一秒間に運ぶ電気量)が強いのでスピードがあっても捕集は可能なのです。しかしバグフィルターは吊るした毛布に空気を吹き付けるようなもので、排ガスの速度を早くすると圧力がかかって思わぬトラブルを起こすことがあります。また一か所に穴が開くと、集中して圧力がかかりますから損傷の連鎖反応が起きます。いずれにせよバグフィルターの寿命は「三十分から三年」といわれるほど排ガス温度や濾布の通過速度に左右されるのです。
(5) 2000年には神奈川県高座清掃施設組合の焼却炉でバグフィルターに穴が開いた事故がありました。もしそのような事故が起これば周囲に放射能がばらまかれることにつながり大変危険です。バグフィルターで100%放射能を取り除き、大気汚染されないのかとても信じられません。
(6) 万が一、大気中に放射能が出てしまった場合の影響は測り知れません。今は軽微な汚染レベルで済んでいる愛知県がさらに汚染されるのです。農作物だけに限らず、主要産業である自動車も、海外では受け入れられなくなります。地価も下がります。人間の健康被害は言うまでもありません。-2- 肥料流通について
(1) 政府は200bq/kg以下の放射性物質を含む汚泥の肥料利用を認めました。これについて原子力安全委員会、農業環境技術研究所に問い合わせたところ、両者ともにその安全性に疑問を感じるとする回答を得ました。
(2) 家畜の糞や腐葉土などを使った肥料については、今のところ放射線のチェックはされておらず普通に流通しております。糞、腐葉土ともに、地域によっては今高いレベルでの放射能汚染が懸念されます。
(3) これらの肥料が流通することで、汚染は全国に広まります。今汚染から免れている地域が汚染されることにより、ますます安全な食材が入手困難となり、人間が住む所もなくなっていきます。経済活動どころではなくなるでしょう。汚染された土地で収穫された作物を食べることによる健康被害は甚大でしょう。今早急に対処すべきは、いかにこの汚染を食い止めるか、放射能からクリーンな地域をどれだけ残せるかにつきると私は考えております。議員の方お一人お一人のお力添えがどうしても必要です。
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二つ目について
================================子供の安全のために
現在愛知県では、モニタリングポストを数か所増設する計画がなされております。私は数か所では十分ではなく、最低でも各市町村毎にモニタリングする必要があり、特に子供たちが多くの時間を過ごす学校や保育園に設置すべきであると考えます。
理由といたしまして、
(1) 放射性物質の飛散は風向き、雨などの気象条件で変化し、隣接する数キロという近距離間でも汚染レベルが全く違う。このことはチェルノブイリ事故からでも実証済みです。
(2) 6月16日発表の愛知県産荒茶の放射性物質検査によりますと、田原市では検出されなかったセシウムが、新城市では360ベクレル検出されるなど、汚染にも非常にばらつきがあることがわかります。各市町村レベルで放射線測定することは必要不可欠ですし、正確に汚染状況を知るためには土壌調査も絶対に必要です。汚染されていてもまだこの地域は軽微でしょう。除染もそう難しくはないはずです。今のうちに除染をし、土地をクリーンにしておくことは子供たちのためだけでなく、愛知県が今後も発展していくためには本当に大切なことであると私は思います。なにより子供たちは未来の納税者でもあります。子供たちが過ごす場所を安全にする義務が今生きている全ての大人の責任ではないでしょうか。最後に
私にも知り合いに被災地の者がおり、今もなお復旧の目途が立たず、大変な生活を強いられている方々がいらっしゃることを理解しております。少ない額ですが、募金もしています。ツイッターで避難情報も積極的に流しています。できることは何でも協力させていただきたい、その気持ちにうそはありません。しかし、汚染を拡大してしまうことに協力することだけはどうしてもできません。子供たちには未来があります。原発事故で汚染されたこの国で、生きていかねばならないのです。そのためにできることは何か、どうかお一人お一人にお考えいただき、強い意志を持って行動して頂きたいのです。
一市民として、一人の母親として人間として、心よりお願い申し上げます。
乱文、失礼をお許し下さい。2011年○月○日 [名前]
お知らせ
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素晴らしい内容ですね、愛知県瓦礫受け入れ処理問題のHP内でもこちらの要望書を紹介してもよろしいでしょうか?
どうぞ。是非ご活用ください。