【メモ書き】1/15 田中優さん講演会 とても説明がわかりやすく、 聞いた後に元気が出て、自分もできることをがんばろう!と思える素晴らしい内容をシェアしたいので、メモ書きをUPします。


1/15日に名古屋で開催された、田中優さんの講演会へ行ってきました。

優さんの講演会は3回目だったのですが、とても説明がわかりやすく、
聞いた後に、元気が出て、自分もできることをがんばろう!と思える、そんな素敵な時間。

急きょ、俳優の山本太郎さんも飛び入りゲストで来てくださって、
太郎さんファンの私はかなりうれしかったです☆

優さんの講演、ぜひ一度参加することをおすすめしますが、行けなかった方に
素晴らしい内容をシェアしたいので、メモ書きをUPします。

とはいっても、内容が濃すぎで、書ききれないので、
特に印象に残った点を…ということで、参考にしていただけると嬉しいです。
(なお、あくまでも個人のメモ書きなので、間違いなどがありましたら、申し訳ありません)

ちなみに、当日の様子は、主催者のバンビさんのブログ「バンビの独り言」に、動画がUPされています。

http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/cd9dd9e7a92373b138af303e7b7bb052

<ここからメモ書きです>

★開始~40分ほど、山本太郎さんとの対談形式。

田中:25年前から脱原発運動をしているが、福一の事故=失敗してしまっているといえる。
その原因。
1、危機感をあおりすぎてしまい、最初はみんな関心を持つが、半年を過ぎると脱力してしまう。
2、伝えることにリアリティを持たせていなかった。専門用語に走ってしまった。
3、原発には、お金が儲かる仕組みがある。その仕組みを変えようという点を伝えていなかった。

昨年夏、西表島に、福島避難PJで、福島の子供たちを連れて行った。
子供たち、外に出ると10分後にそわそわ落ち着かない。10分以上外に出てはいけないと言われていたため。
雨が降ると、濡れてはいけない!とパニックに。→次第に雨に濡れて遊ぶように。
当初、海に入らなかった。(福島は汚染されているので)→勝手に入って遊ぶように。
とてもよい変化が見られたが、また福島に帰る姿を見るのがとてもつらかった。

福島第一原発4号機…東京電力は火災が起きただけ…と言っているが、おかしい。
1~3号機(この辺り、記憶あいまい。1~3号機全てではないかも…)は2階が爆発で吹っ飛んでいるが、4号機は1階の壁も大きく破壊。傾いている。

4号機の中には、1331本の使用済み核燃料と、250本の新品の燃料が保管。
建物の3、4階に保管されている。

もし、今後地震などで建物が崩壊すると、核燃料はむき出しになり、8時間ほどかけてメルトダウンするのでは?
東京には15時間ほどで放射能がやってくるので、今後、地震がきたら、4号機が崩壊しないか?周囲の放射線量は変化していないか?チェックするべき。

4号機の核燃料、本来だったら、安全な保管場所に移すべきだが、なぜかそれをしないのか?
→推測だが、すでに一部メルトダウンしていて、移そうとすると、ボロボロに壊れてしまうのでは?

雑誌ネイチャー(英雑誌)、3月の放射能放出量が急激に下がったタイミングあり→4号機の燃料プールに注水をした後に、放出量が下がる。
つまり、4号機の燃料がそれまでむき出しになっていて、大量に放射能放出していたのが、注水によって下がったのでは?と推測。
(ネイチャーに発表された、放射能放出量のグラフを見ながらの説明)

世論調査では脱原発 82%なのに、TVやマスコミの中では、原発推進派が主流の雰囲気。
脱原発派の方が、少数派?な印象を受けるかもしれないが、そんなことはない!
82%=脱原発はの方が主流なんだから、もっと自信を持って。

山本:僕を非難する人に「反日極左テロリスト」「歩く風評被害」と言われる(会場大笑)
原発の問題には、右も左も無いと思う。

告発されたことについて。(告発はその後却下された)
海外ロケの際、航空会社のタイアップあったのに、山本さんの分だけタイアップ外された。
ちょうど告発されていた時期だったため、航空会社に拒否されてしまった。

田中:政府の要監視リストに、自分の名前があった。リスト内の個人は77名。
資源エネルギー庁、データが嘘ばかり。それをチェックするのが大変。

僕の意見は間違っていると反論してくる人は、資源エネルギー庁のデータを元にしてくることが多い。
嘘だらけでも、政府の一機関のため、信じてしまいがち。

脱原発の運動、暗い顔をしていてもしかたないので、不謹慎なギャグなど、笑いも大事!
野太いインテリをめざす!

山本:「なぜそんなに原発の話ばかりするのか?」と聞かれて、「恋人は原発です」と答えました(みんな爆笑)

山本:ベラルーシについて。
10年以上続く、独裁政権。マスメディアはコントロールされ、取材しようとしても監視の目が厳しい。
病院の医者も、本当のことを言わない。
今、ロシアの力も借りて、原発を推進しようとしているため。

最初、25年後の日本を探しにチェルノブイリに行ったが、ベラルーシの状況を見て、恐ろしくなった。
25年後の日本は、ベラルーシのように言論弾圧、かつ原発推進に向かっていくのではないか?ぞっとした。

ここで、山本太郎さん、横浜の原発会議に向かうため、退席されました。

※4号機については、田中優さんの年始のメルマガにも記述があります。このブログで紹介されています。
「新年の憂うつ」 ブログ バンビの独り言より

http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/72651f5ec7db26a7b8062cb75f255290

続いて、田中優さんの講演へ。

★福島第一原発事故について

日本とチェルノブイリ、汚染状況は似ているが、汚染された面積が日本の方が少ない。
偏西風で、ほとんどが太平洋上に流れた。
違う点=チェルノでは、94の村が閉村したが、日本では福島にまだ人が住んでいる。
福島は人が住んではいけないと言える状況。

しかもそんな中、福島に高校生を集めてマラソン大会。
チェルノブイリ耐久マラソンに参加したい人がいるか?
呼吸の汚染は、食べ物、飲み物による汚染の5,5倍。特に気を付ける必要があるのに、マラソン…。

チェルノの汚染、ベラルーシが大きな被害。
どこの国も、国境に原発を建て、事故があったら他の国に被害が行くことになる。
ヨーロッパでも同じ。オランダから、スウェーデンの原発がよく見える。

ベラルーシの医者で、当時のデータを分析した人がいる。
体内の汚染がひどいため、毒物を体から出す内臓=腎臓、肝臓の病気が増える。
膀胱がん、高血圧、心臓病(セシウムは筋肉にたまるため)も。

心臓は他に比べて、細胞の入れ替わりが少ない。
もし心臓すべてをリニューアルするとしたら、400年かかるほど。
ので、汚染物がたまるとそのままたまり続けてしまう。
心筋梗塞が増えてくる(福一の作業員、心筋梗塞で亡くなっている方多い。)

体の中の放射能、10Bqで危険。20Bqで病気の可能性が高いと言われている。
日本の食品、暫定基準値500Bq。500Bqを毎日食べていたら、あっという間に病気に。
福島の子供たち、20Bq超えているデータがある…心配。

汚染がひどいのに、日本人は避難など、あまり動かない。
日本人の資産=ほとんど土地。唯一の資産を捨てて、移動する、できる人が少ない。

柏に2010年11月に家を建てた方、1億の土地が1000万円でも売却できず、泣く泣く避難。
国の補償は無い。

名古屋は、若狭湾の原発が事故を起こすと、危ない。
あなたの資産=土地を守るか?原発を守るか?と言われたら、原発反対になるのでは?
何かあっても、国は補償してくれない。

柏では、子供たちの鼻血、下痢、頭痛などが当たり前のことに。
しかし、医者に行っても、とりあってくれない。
さらに、3月に「柏、松戸が放射能汚染がひどいというデマが流されました」という間違った情報が流れ、混乱した。

1000年に1度の津波というが、7Mの津波は昭和8年にも発生。100年に1度の津波といえる。

福一の事故、1000年に1度の津波で事故というが、実際は地震が理由。
地震が理由だと、他の原発も危険ということになるため、津波のためということに。
チェルノ事故も、震度4の地震が原因。しかし、地震が原因だと世界の原発が問題になるため、人為的ミスということに話をすり替えた。
浜岡原発だって、停止していても、使用済み核燃料がたくさんあるので、危険なのに変わりはない。

★内部被曝対策(食品について)

・生体濃縮を起こすもの 肉、卵、魚、牛乳
鶏肉、豚肉、卵はあまり出ていない。アメリカの配合飼料を使ったため。
牛肉、福島の稲わらを使ったため、出てしまった。

牛乳は心配。全国規模の牛乳会社は、各地の牛乳を混ぜ込むため不安。要注意。
どこの産地かはっきりわかるもの、数値を測定している生協などの方がいい。

・魚
淡水魚>底生生物>回遊魚の順に危険。
淡水魚=川魚は川の中が栄養が少ないため、コケを食べる。
コケは放射能を集めるため、数値が高くなる。特にアユがひどい。
福島、茨城億、千葉、宮城沖は特に注意。

コケ・キノコ(特に、シイタケ、ナメコがひどい!)、ブルーベリー、クリ、ウメ、タケノコ、注意。
キノコは熊本産でも出ている。キノコが好きなイノシシも数値高い。

稲も注意だが、精米すれば大丈夫だといえる。
柿・梅、栗、梅…幹や枝葉から汚染が広がった。

日本の土地は粘土質が多い。セシウムは粘土層に吸着して、農作物に移行しないので、野菜はほぼ大丈夫。

★内部被曝対策として
・免疫力を高くする。前向きに生きる
・抗酸化物質=緑黄色野菜などをとる
・乳酸菌をとる。ぬかづけ、キムチなど。
ビール酵母(エビオスなど)、ビール、熟成度の高い味噌もよい。
→日本の伝統食品がいいといえる。

・食物繊維。ペクチン(りんご、バナナ)→放射能を体の外に排出する作用。

ホコリに注意。ホコリのひどい日はマスクをする。特に若い女性注意。(妊娠する可能性があるため)
チェルノ後、正常な子供は20%のみ。

★なぜ原発を作るのか?
ここからの話は、スライドに資料を映してのものが多く、メモ書きでは伝えられないと思います。

ですので、原発の仕組みに興味のある方は、
田中優さんの著書「原発に頼らない社会へ」をオススメします。

http://amzn.to/yfGnmb

印象に残った点を、いくつか紹介します。

★総括原価方式など。
電気料金の原価(必要経費)に、社員のクラブ、サークル活動、オール電化のPRなどの費用も含まれていいる。
あきらかに電気料金の原価といえないような費用も、料金として支払わせられている。

家庭に節電しろというが、全電気消費のうち家庭は22%のみ。
ほとんどが事業者のもの。

日本の家庭は、世界一省エネ生活をしている。
家電の買い替えの時は、その際に一番省エネな商品を買うとよい。
必死に節電するより、効果的。

家庭の電気料…使えば使うほど高くなる料金
事業者の電気料…使えば使うほど安くなる→これを変えていかなくてはいけない。

人口が減り、電気の消費量が減る、収入が減ると困った電気会社が考えたのが、オール電化。
オール電化は2酸化炭素を増やし、環境にも悪い。
現在、オール電化は省エネというCMで言わなくなっている。

★電磁波について

日本の電磁波の規制基準、ものすごく高い。
WHOが、電磁波の影響が大きいと認めた。電磁波の影響で、白血病などが増える。
オランダの子供向け基準。4ミリガウス。日本は2000ミリガウス。(オランダの500倍)
リニアモーターカーを作ると、電磁波が強くなってしまうために、このような基準に。

IH・・・女性のお腹の前に電磁波が来るので、子宮が危険だといえる。

★今後のエネルギーについて

「原発(枯渇エネルギー)をやめて自然エネルギーへ」というと、2つの問題にぶつかる。
1、原発が無いと、電気が足りない
2、自然エネルギーに全部移すのは大変。

→まず節電し、自然エネルギーに徐々に切り替えれば、電気が足りなくなることは無い。

自然エネルギーは非効率な発電方法だと言われるが、ヨーロッパ、アメリカでは、2009年の新設発電源の60%が自然エネルギーの発電に。
関東地方の沿岸50Kmにたくさんの風車を建てたとしたら、2005年の東京電力、年回電力販売と同量にほぼ等しい数値に。
東京電力の電力販売量=日本の電力の3分の1にあたる

アイスランドの地熱発電施設。ほとんど日本製。
温泉発電もできるため、日本で地熱、温泉発電=地熱発電として、取り入れると、電力の90%を地熱発電でまかなえる。

電力の自由化をすると、雇用が増えた。(ドイツ、オーストリアの例)
日本は大卒でも41%が就職できず。昨年、自殺の項目に”就活自殺”が。
就職できない…ではなく、自分で事業を起こせる世の中に仕組みを変えて、雇用を生み出そう。

電力会社、独占企業なのに、広告宣伝費がものすごく高い。
東電株主の89%が原発推進。株主=銀行、生命保険会社が多い。

電力会社は銀行に大きな利益を与えている。このお金の流れを変えよう。
原発が儲かるのではなく、儲からない=利益の構造を変える。

食料自給率が低いと言われるが、資源エネルギー自給率はたったの6%。
日本の1年の国家予算40兆円に対して、23,1兆円分、エネルギー代(石油など)として海外に支払っている。
日本は2011年、31年ぶりに貿易赤字に。

海外に支払うのではなく、自国のエネルギーをうまく活用しよう。(地熱、木を材料とするペレット燃料など)

脱原発運動、自分のできることで。
音楽が得意な人は音楽で。
一番影響あるのは、マンガでは?逆に一番影響がないのが、学術論文(笑)

3,11後、新聞、TVしか情報が無い人と、ネット&SMSをしている人の間には、大きな情報(知識)の格差が。
この間を階段を作るように皆さんの力でつなげていこう。
(ネットの情報を紙にプリント。動画をDVDにして渡すなど。)

2050年の子供たちが、
「今の日本がこんないい国になったのは、2011年、3月11日がターニングポイントとなり、よい方向に向かった」
と言えるように、今私たちが変えていこう。

(講演 終)

何度もお伝えしますが、田中優さんの講演会は、具体的、かつとてもわかりやすくて、一度は聞いてみることをおすすめします。
こういったメモを書いても、正直全然伝わらない力があります。
(グラフや写真などのデータが多すぎて、メモでは残せない…というのもあり)

他の方が現状を伝えるだけなのに対して、優さんはみんなががんばれば明るい未来になるかも?という具体的な提案をたくさん紹介してくれる点、そして、たくさんの笑いを交えての説明がいいのだと感じました。

私は今、関東から母子避難しており、私の母も一緒に行ったのですが、とてもわかりやすく、前向きになれると言っていました。
周りの方に理解してもらうためにも、同行してもらうの、とてもいいと思いますよー。

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タグ: ご意見募集, イベント, エネルギー, 名古屋, 講演

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