福島原発事故以降、東北関東の地域で放射線量が高くなってしまった地域で暮らす方々から避難や疎開を求める声が上がっています。
疎開・移住が必要だという意見は国内外から政府へ数多く届けられているようですが、大きな動きが無いまま今に至っています。
チェルノブイリ原発事故後、現地で甲状腺癌の医療支援をおこなった菅野谷先生(現 松本市長)は、いち早く松本市で原発災害による避難移住の支援をはじめましたが、その他の自治体に広がる勢いはまだまだです。
内部被ばくについては、原子力関係に身を置いている人と過去に被爆をした方々や原爆と被爆について追い続けてきた方々の間で、大きな認識の差があります。
先の原爆訴訟で「内部被ばくの影響が認める判決がでていますが、その影響の大きさなどはまだまだ解明されていない部分が多く、「両極な意見に何を信じたら良いのかわからない」大半の人はこのように思っているのではないでしょうか。
こどもたち、未来の命にどのような影響を与えることになるのか?について、大きく解明されるまで待っていて手遅れになってしまうのはあまりにも悲しいです。
「こどもたちを守ろうとする時、大人はどのような態度で臨むべきか?」が大きく問われていると肝に銘じて、両論に耳を傾けその時の最善を選択したいものです。
以下、原爆訴訟で内部ひばくについて言及された先生方などの呼びかけで結成された「市民と科学者の内部被曝問題研究会」(内部被曝研)の記者会見の模様です。
「放射能汚染が高い地域から子どもを集団疎開させ、妊産婦、病人など被曝弱者の移住などの政策を」の提言が、この後のこどもたちを守る動きにつながれば・・・との期待を込めてご紹介。
大変長く、難しい言葉が沢山でてきますが、是非、ご覧になってみてください。
youtubeより転載——————
ACSIR Association for Citizens and Scientists Concerned about Internal Radiation Exposure
福島第一原発事故による放射線内部被曝の問題に取り組む「市民と科学者の内部被曝問題研究会」(内部被曝研)が記者会見し、内部被曝からいのちを守る研究と情報提供をよびかけた。
内部被曝研のホームページ
http://www.acsir.org/
記者会見に出席したのは、(向かって左から)岩田渉(市民放射能測定所)▽肥田舜太郎(被爆医師)▽沢田昭二(素粒子物理学)▽松井英介(放射線医学)▽矢ケ崎克馬(物性物理学)▽大石又七(元第五福竜丸乗組員)=いずれも結成のよびかけ人=の各氏。
松井さんと澤田さんが放射線の内部被曝の仕組みや科学的な知見を説明し、矢ケ崎さんが「政府がとるべき安全対策」として5項目の提言を発表した。肥田さんはヒロシマで被爆し、医師として治療にあたった経験を話した。
原発事故による放射線被曝は呼吸や飲食を通した内部被曝が中心となるが、政府と東電は内部被曝の特性や健康への影響を意図的に無視している、と批判。広島・長崎原爆でも放射性降下物の影響を無視してきた延長線上にあると指摘した。放射能汚染が高い地域から子どもを集団疎開させ、妊産婦、病人など被曝弱者の移住などの政策をとるよう政府に求めた。
司会 瀬口晴義(日本記者クラブ企画委員 東京新聞)
使用した資料:
松井英介氏
http://www.jnpc.or.jp/files/2012/01/9171730f8056aab9a5562dfd9aa6abd9.pdf
沢田昭二氏
http://www.jnpc.or.jp/files/2012/01/1cdb72375b37cd1e83fbb44a0fd2d363.pdf
内部被曝研の提言書
http://www.jnpc.or.jp/files/2012/01/afe7f753fcfb6240a2d0e4f98a4dcf63.pdf
日本記者クラブのページ
http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2012/01/r00023779/
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