「腐葉土(東南アジア産?!)汚染について」今回の件は氷山の一角。ちなみにこの商品は回収されず店頭に。


転載——————–

C-ラボの専門家としてお世話になっている大沼淳一さんが、愛知県農林水産部農業経営課へ確認をしてくださいましたので、これまでの経緯と、その結果をお知らせします。
〈経緯〉

一般市民の方より「JAで購入した腐葉土」の放射能測定依頼あり、購入品であること、袋が残っているという事だったので、産地などを確認、東南アジア産の腐葉土を栃木県の業者が袋詰めして販売されているものと確認。
その後C-ラボで測定を行った。(ただし、測定の際は乾燥していた)

測定の結果
セシウム137 420Bq/kg
セシウム134 310Bq/kg
セシウム合計 730Bq/kg

でした。

〈大沼さんの調査結果〉

Cラボに持ち込まれた栃木県産の腐葉土から730Bq/kgの放射性セシウムが検出されました。農水省の基準は400Bq/kgです。
農協JAで販売されたものでした。
依頼者がこのデータをJAに知らせた結果、愛知県経済連(愛知県経済農業協同組合連合会)から愛知県農林水産部に連絡が行き、同部が動き、同じサンプル及 び同じメーカーの違うロットの腐葉土について、愛知県環境調査センターにおいてゲルマニウム半導体核種分析装置によって測定が行われました。
その結果について、愛知県のホームページに6月6日付で「県内で販売された腐葉土の放射性セシウム汚染の疑いについて」が発表されました。

その主文は、
「・・・当該腐葉土について検査を実施し、測定値に農水省の指導による水分含有率による補正を加えたところ、暫定許容値を超えておらず安全であることが確認されましたのでお知らせします。」
です。

検査結果のところには、測定値400(800)Bq/kgと記載され、
「測定試料の乾燥が進んでいたため(含水率19.7%)、市販されている製品の含水率(58.4%)における値に換算して示しました。( )内は実測定値です。」
とのコメントがつけられていました。
商品名は「JAふるい通し完熟腐葉土」(栃木県鹿沼市の業者がインドネシア産の腐葉土を袋詰めしたもの)との記述もありました。

このことについて、愛知県農林水産部農業経営課(平松課長補佐)に電話して、詳細を確認しましたので皆さんにも情報をシェアしたいと思います。

1)実測定値800Bq/kgに含水率の補正を加えると、414Bq/kgとなり、四捨五入しても410Bq/kgとなって、400Bq/kgの基準を超えるはずですが、これについての回答は、2011年8月10日付農水省消費安全局農産安全課長通達 23消安2606号に「有効数字1ケタに丸めろ」と書かれていて、念のために電話で確認したところ、それで良いと言われたということでした。
つまり、449Bq/kgまでは、基準超過にならないというのです。
ゲルマニウム半導体核種分析装置の精度からすれば、有効数字2ケタとするべきですが、基準超過を出したくない農水省は、初めから1ケタとして、実質の基準を450bq/kgにしていたのです。
ちなみに、市販されている製品の含水率(58.4%)というのは、製造業者が袋に記載した含水率だそうです。
消費者の手に渡った時点で乾燥が進んで基準超過しても、計算で含水率をもとにもどして超過しなければいいという論理です。
消費者がそれを取り扱って粉じんを吸い込んだりすることなどのリスクは全く考慮されていないようです。
それにしても、「暫定許容値を超えておらず、安全であることが確認されました」とは、よくもまあ書けるものだと呆れてしまいます。

2)この結果、JAは販売を再開しているそうです。
もちろん、基準ぎりぎりの汚染があることは表示されていないようです。

3)業者が「インドネシア産」と表示していることについて質問してみると「栃木県農林水産部に連絡した後、栃木県が立ち入り検査をしたようだが、詳細は不明だ」との回答でした。
栃木県に集中している腐葉土製造業者が製品を販売できなくなってインドネシアから輸入しているらしいということでしたが、それがなぜ放射性セシウムで汚染されているのかということについてはよくわからないということでした。
真相は不明ですが、おそらくは汚染国産腐葉土とインドネシア産をブレンドして基準以内になるように調整しているというようなことかと思われます。

今回の件は氷山の一角。
ちなみにこの商品は回収されず今でも店頭にあります。

転載元: 〈読んでね☆〉「腐葉土(東南アジア産?!)汚染について」 – バンビの独り言.

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タグ: 園芸, 汚染, 測定値, 腐葉土

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