内閣府食品安全委員会事務局が出した審議結果について


7月29日、内閣府食品安全委員会事務局が「食品健康影響評価に関する審議結果」を出し、http://t.co/JzVOys6、これについて国民に意見を求めています。

パブリックコメント窓口はこちら→ http://t.co/PQqDerd

どんな内容かをざっくり言いますと、
「生涯累積が100ミリシーベルト以下についての健康被害は信頼のおけるデータが存在しない。」というものです。

チェルノブイリにおける小児甲状腺がんについては、
「他の工業汚染物質に曝露されている地域及び広範な ヨウ素欠乏症が確かである地域において、小児甲状腺がんの発生率が最も高かった。」

セシウムについては、
「137Csへの経口曝露のみによる、全身影響(呼吸器系、消化器系、心血管系、筋骨格系、 腎臓、内分泌、体重及び代謝)、死亡、中枢神経系・生殖・発生・免疫の各機能及び発が ん性に関する報告は急性、慢性に関わらず、見つからなかった。」

プルトニウムについては、
「内部被ばくと肺がんに有意な関連があるが、プルトニウムの寄与は必ずしも明確ではない。また、リンパ球染色体の異常に対する量反応関係のデータ は存在するが評価に足る情報であるとは言えない。」

ストロンチゥムについては、
「いずれのデータによっても、個別に評価結果を示すことはできない」

とされています。

ほんとうにそうなのでしょうか?

まずはこの動画を。
衆議院国会審議 参考人招致において、内部被ばくの権威、矢ヶ崎克馬( 琉球大学名誉教授) による答弁の模様です。

(1)

(2)

(3)

内部被ばくがいかに重要であるか、いかに危険かを、データを示しながらわかりやすく解説されています。

次にこの動画。
チェルノブイリ原発事故から10年後、内部被ばくの被害に関するドキュメンタリー番組、「チェルノブイリ原発事故、終わりなき人体汚染」
(1)

(2)http://youtu.be/0_NRz4vnESc

(3)http://youtu.be/SjINkMMCiT0

(4)http://youtu.be/VQezSZ6nh6c

低線量地域における、深刻な健康被害が生々しく映し出されていきます。

どちらの動画からもわかること。それは、内部被ばくは、「~ミリシーベルトなら問題ない」などとは決して言えない、大変深刻なものであるということです。

いったん身体の中に取り込まれた放射性物質は、全身をめぐり、ガンだけではないありとあらゆる健康被害をもたらす、ということが、これらの動画からわかると思います。

いまだ終息のめどすら立たない福島第一原発事故。汚染された農作物はどんどん増えていっています。
子供たちに安全な食べ物を与えられるのか。今回の審議結果がなんの検証もされないまま、決定してしまうことで、さらなる食品の暫定基準引き上げにつながらないか、肥料や飼料、ごみ処理などの大幅な規制緩和につながらないか、とても心配です。

現在の食品暫定基準について
http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html

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タグ: 健康被害, 動画, 国の対応, 汚染, 被ばく

2 comments to 内閣府食品安全委員会事務局が出した審議結果について

  • 片田 恵美子

    現在のままの基準値では安心の食材が手に入りません。どうか食材ごとの汚染値を知ったうえで、購入できるように変更を求めます。

  • 愛知の隣人A

    >片岡さん

    本当にその通りだと思います。
    現在の暫定基準値は、世界の先進国ですら驚くようなレベル。
    これまで、さんざん海外の食品にケチを付けていた日本とはとても思えない内容です。
    日本全土の基準が、3.11以前の食品管理の姿勢を引き継いだ形、厳しい基準で国民の命と健康を守る日本となるよう、大きな声を上げていかなければなりません。

    また、国の対応の切れの悪さから、食の安全が自治体や生産者や小売りなど基準値設定を含めて全て末端での努力に依存せざるを得ない状況を作っています。

    同じ思いや考えを持つ人が、力を合わせるためには、ある一定のまとまりが必要になってくるので、そういった取り組みの紹介も相互にしていきたいです。

    共に頑張りましょう!

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